分かりやすい日本囲碁規約(試案)
2012年10月

目次

分かりやすい日本囲碁規約(試案)・目次


I 分かりやすい日本囲碁規約(試案)【全文】

II 分かりやすい日本囲碁規約(試案)逐条解説
  第一条(対局)     第七条(死活)
  第二条(着手)     第八条(地)
  第三条(取り)     第九条(終局)
  第四条(禁着)     第十条(計算)
  第五条(劫)      第十一条(無勝負)
  第六条(投了)     第十二条(反則)

III 死活確認例
IV  分かりやすい日本囲碁規約(試案)の概要


全文


分かりやすい日本囲碁規約(試案)


第一条
(対局)

 囲碁は、縦横十九路の盤を使用する競技であり、歴史を有する文化である。 その盤上で技芸を競うことを「対局」という。
2、十九路盤以外の盤もある。



第二条
(着手)

 対局者は、一方が黒石、他方が白石を持ち、交互に一子ずつ交点に打つ。
2、着手放棄(パス)をすることができる。
3、通常、 対局は黒の先着で始まる。置碁の場合は黒の置石を置いた後、白の先着とする。



第三条
(取り)

 一方の着手により、相手方の石に隣接するすべての交点が埋め尽くされた場合は、相手方のその石を取り上げる。 石を取り上げた時点をもって着手の完了とする。取り上げた石を「ハマ」という。



第四条
(禁着)

 相手方に取り上げられる状態の着手を打つことはできない。



第五条
(劫)

 交互に石一子を取り返し得る形を「劫」という。劫を取られた方は、次の手番でその劫を取り返すことはできない。



第六条
(投了)

 対局の途中で自らの負けを申し出て対局を終えることができる。 これを「投了」という。この対局の結果は相手方の「中押勝」となる。



第七条
(死活)

 取られると証明される石は「死に石」、死に石以外の石は「活き石」。



第八条
(地)

 一方の活き石が囲んだ領域を「地」という。地の一空点を「一目」という。



第九条
(終局)

 両対局者が終わりと認め合った時は終局となる。パスが四回連続した時も終局となる。



第十条
(計算)

 終局後、地の中の相手方の死に石はそのまま取り上げ、ハマに加える。その後ハマをもって相手方の地を埋め、 双方の地の目数を比較して、その多い方を勝ちとする。同数の場合は引き分けとし、これを「持碁」という。
2、勝敗に関し、対局者に異議がある場合は、双方は対局の再現等により、勝敗を確認しなければならない。



第十一条
(無勝負)

 同一局面反復の状態により、双方が譲らない場合は無勝負とする。



第十二条
(反則)

 一方が以上の規則に反した場合、終局前であればその時点で負けとなる。






分かりやすい日本囲碁規約(試案)の逐条解説